コラム
誤嚥を防ぐ摂食嚥下リハビリテーション
皆さんこんにちは。
山口市香山町のしばた歯科医院です。
食べ物や飲み物、唾液などを誤って気管に飲み込んでしまう現象を「誤嚥(ごえん)」といいます。
誤嚥は肺炎を起こす原因にもなるため、可能な限り予防することが大切です。
その上で有用なのが「摂食嚥下リハビリテーション」です。
今回はそんな当院でも行っている摂食嚥下リハビリテーションについて解説します。
リハビリの種類について
摂食嚥下リハビリテーションは、大きく2つに分けることができます。
それは「間接訓練」と「直接訓練」の2つです。
それぞれ内容が大きく異なることから、ケースに応じて最適な方を選択することが大切です。
間接訓練
摂食嚥下リハビリテーションの関節訓練とは、その名の通り飲食物を使わず“間接的に訓練”する方法です。
舌やお口周りの筋肉のストレッチ、歯ぐきマッサージなどを行います。
これらは、場所を選ばずに行えるリハビリテーションです。
アイスマッサージと呼ばれる間接訓練は、氷を使って行うことから、事前に準備が必要となります。
直接訓練
直接訓練は、食べ物を使って行う訓練です。
普段の食事の際に行っても良いですが、基本的には、リハビリ専用の食品を活用します。
誤嚥しにくいものを使用することから、安全に訓練することが可能です。
食べる時の姿勢や口への運び方、そしゃくの仕方、飲み込み方なども細かく指導していきます。
「たかが誤嚥」とは考えずに
食事中にむせる程度であれば、大したことがないように思えますが、ご高齢の方にとっては誤嚥性肺炎のような深刻な病気を引き起こすこともあります。
それだけに、「たかが誤嚥」とは考えず、しっかりと対策をとっていきましょう。
当院であれば、そのお手伝いができます。
まとめ
このように、摂食嚥下リハビリテーションを行うことで、誤嚥を予防することが可能です。
食事中むせることが多くなったという方は、積極的にリハビリを受けるようにしましょう。