コラム
二次カリエスとは?治療を受けたあとに気をつけたいポイント
むし歯治療を受けたあとは「人工物だからむし歯にはならないだろう」と、ついついセルフケアを怠っている方はいませんか?
実は、一度むし歯治療を受けた歯は、治療を受けていない歯よりもむし歯になりやすく、最悪のケースでは歯を失ってしまうこともあります。
そこで今回は、むし歯の再発(二次カリエス)について解説します。
治療を受けたあとに気をつけたいポイントも解説するので、ぜひ参考にしてください。
二次カリエスとは
皆さんは「二次カリエス」という言葉をご存じですか?
カリエスとは歯科用語でむし歯を指し、二次カリエスは一度治療をした歯が再びむし歯になることを意味します。
なかでも、詰め物や被せ物の治療を受けた歯は、歯と人工物のすき間からむし歯が広がってしまうことがあります。
一度治療を受けた歯がむし歯になることは珍しくなく、治療を受けていない歯よりもむし歯の発症率が高いことが分かっています。
二次カリエスができる原因は?
一度は治療を受けた歯なのに、再びむし歯になってしまう原因は、具体的にどのようなものがあるのか気になる方も多いでしょう。
二次カリエスが発生する原因は、次のようなものがあげられます。
- 詰め物・被せ物の経年劣化
- むし歯治療の精度が低かった
- お口の中が不衛生な環境が続いている
二次カリエスの多くは、詰め物・被せ物の下でむし歯が広がり、気が付いたころには大きく進行しています。
お口の中を清潔な状態に保ち、できれば歯と適合のよい素材で治療を受けるようにしましょう。
むし歯を再発させないために気をつけるポイント
歯科先進国のスウェーデンで行われた研究では、二次カリエスの発症率は80%を超えるという結果が報告されています。
それほどむし歯の再発を防ぐのは難しいのですが、何もしなければむし歯は進行する一方です。
ここでは、二次カリエス予防のために気をつけたいポイントを紹介します。
セルフケアの質を高める
むし歯の原因は、歯や歯茎の周りについたプラーク(歯垢)にある細菌です。治療箇所のわずかなすき間から細菌が侵入し、二次カリエスになってしまうのです。
そのため、毎日のセルフケアではプラーク(歯垢)が溜まらないよう意識して磨きましょう。お口の状態に合わせて歯間ブラシやデンタルフロスをうまく活用することも大切です。
劣化しにくい素材で治療を受ける
詰め物や被せ物で歯を補う場合は、劣化しにくい素材を選んでみましょう。
保険適用で使用される素材は、汚れがつきやすかったり歯との適合が悪かったりするものがあり、二次カリエスの原因となることが少なくありません。
自由診療では、部位や歯の状態に適したさまざまな素材を選べるため、二次カリエスのリスクを低くすることができます。
定期的に歯科検診を受ける
神経の処置を受けた歯は、二次カリエスになっても違和感を覚えにくいため、自分では気が付けないことがほとんどです。
また、二次カリエスの特徴として、詰め物・被せ物の下でむし歯が広がるなど、発見しにくい場所に発生する傾向にあります。
定期的に歯科検診を受けておくと、早期にトラブルを発見できるだけでなく、トラブルを起こしにくい口内環境へと整います。
むし歯を再発させないために
二次カリエスとその原因、再発を防ぐポイントを紹介しました。一度むし歯になった歯は二次カリエスのリスクが高くなり、治療を繰り返していると歯がどんどん失われていきます。
むし歯の発生を防ぐためにも、二次カリエスのリスクを低くするためにも、適切な予防ケアを続けることがとても重要です。
体質的にむし歯になりやすい方、職業柄お口に食べ物を含む機会の多い方は、予防効果の高い治療法を検討してみてもいいかもしれませんね。
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山口県山口市の「しばた歯科医院」では、患者さんのお悩みやお口の状態に応じて、一人ひとりのライフスタイルも考慮した適切な治療をご提供しています。地域のかかりつけ医として、皆さまがいつまでも美味しく食事ができ、笑顔溢れる会話を楽しめるよう、お口の健康をサポートいたします。
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