コラム
摂食嚥下障害が疑われる症状について
皆さんこんにちは。
山口市香山町のしばた歯科医院です。
若い頃は当たり前のように行っていることでも、高齢になると難しくなることは多々あります。
そのうちのひとつが「摂食嚥下(せっしょくえんげ)」です。
食べ物を認識して、口の中に運び、それを食道へと送り込む一連の動作を意味する言葉です。
ほとんどの方は意識することなく行っているものですが、今回ご紹介する症状が認められる場合は、摂食嚥下障害が疑われます。
口に入れた食べ物・飲み物がこぼれる
食事の際に、食べ物や飲み物が口からこぼれる、といった現象は誰でも経験したことがあるかと思います。
それが頻繁に起こるようになったら、摂食嚥下障害が疑われます。
口腔周囲筋が正常に働かず、食べ物を口腔内に保持できなくなることで生じる症状です。
食べ物を上手く噛めない
お口の中に食べ物を保持できるものの、上手に噛めない場合も要注意です。
歯や口腔周囲の筋肉に問題があり、そしゃく能率が著しく低下していることを意味します。
こうしたケースでは、摂食嚥下リハビリテーションで症状が改善することもあれば、入れ歯の調整や製作が必須となることもあります。
食事の際に咳が出る、むせる
食事の際の咳やむせも、たまに起こる程度であれば問題ありません。
誤って気管に入った食べ物や飲み物を排除するために起こる正常な反応だからです。
そうした咳やむせが毎回の食事で起こるようなことがあれば、誤嚥や摂食嚥下障害が疑われます。
誤嚥性肺炎のリスクも上昇するため、早急に対応した方が望ましいといえます。
その他、いつも口の乾燥が気になる、飲み込むのに時間がかかるようになった、などの症状が認められる場合も摂食嚥下障害が疑われます。
まとめ
このように、摂食嚥下障害ではさまざまな症状が現れますので、心当たりのある方はお気軽に当院までご相談ください。
必要に応じた治療やリハビリテーションを行います。
とくに、食事中の咳やむせ、誤嚥が目立つ方は早期に歯科を受診しましょう。